2024/11/26 ラジオ放送 『プロフェッショナルの夜明け』

第7回目のゲストは 渡邉瓦店 代表 渡邉 知寿さん

「1400年の瓦の歴史を未来へ繋ぐ 日本一のカワラマン!」

栃木市川原田町に2010年に独立開業された「渡邉瓦店」代表の渡邉知寿(わたなべともひさ)さん。

屋根工事専門店として、新築はもちろん、雨漏り修理メンテナンス工事、屋根に関する全般を相談できる頼れる「カワラマン」。特に伝統的な「瓦葺き」の技術に優れており、前人未到の技能選手権2年連続金賞受賞された本物の日本一の瓦職人!

神社の修繕で頼りにされることも多く、また、瓦の良さを普及する活動にも積極的に取り組んでおられます。取材では、小山市の神社の屋根葺き替え現場にお邪魔してきました。

16歳から叔父さんの瓦店で修業生活をスタートさせた渡邉さん。18歳の時に現場で任された作業で失敗してしまい、何度もやり直しをすることに、、その時に自分への不甲斐なさと悔しさで泣きながら「いつか一人前になって見返してやる!」と心に誓い、この仕事を一生の仕事にすることを決めたのだとか。

29歳、リーマンショックがあったタイミングで独立。技を磨き上げ、厳しい練習と訓練の賜物で2012年と2013年、2年連続で「全瓦連技能グランプリ1位」受賞という、今だに破られていない輝かしい成績を修められます。

こんな素晴らしい本物の日本一の瓦職人が栃木市にいるなんて!なんて誇らしいのでしょう!

ちなみに技能グランプリとは、1日目6時間半、2日目3時間半の計10時間で二日間かけて競技架台(屋根)の瓦葺きを完成させる競技。仕上がり後の美観だけでなく、寸法精度の採点もあり、1ミリ単位で減点幅が変わる。完成出来なかった選手は失格となるので、限られた時間の中で完成させる事が前提で、その中で、最終得点が多い選手が優勝!

渡邉さんは、2012年は現場の仕事を2か月休んで練習に励み、2013年は夜や休日のすべてをささげて練習されたそうです。

そこで培われたスピードと正確さが、今の渡邉さんの強みとなっています。

今、限られた予算の中で建てる新築工事では、予算の関係などで、瓦よりも安価な屋根材を選ばれる人が多いですが、15年後くらいのメンテナンス工事までを試算すると、瓦のほうがむしろ安いそう。

また湿度のある日本の気候には、瓦と屋根材の間に空気層があり断熱性に優れた瓦が一番適していると思う、ともおっしゃっていました。

「これからも瓦の良さを伝えられるようにがんばります!」笑顔のカワラマンの挑戦は続きます♪

藤平会長、足場に登らせてもらいました、といいたいところですが、足場に行く手前の梯子でギブアップ!?下から見るのと違い、屋根の高さは相当怖いとのこと。梯子と足場をスイスイ、スタスタ移動できる渡邉さんは、忍者のようでした☆

「渡邉さんにとって『プロフェッショナル』とはなんですか?」

「渡邉さんの夢はなんですか?」

渡邉知寿さん ありがとうございました!

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